｜鳥丸にあるイタリアン「シチリア料理 リカータ」 n.4 カボチャのアグロドルチェ

シチリア風カボチャのアグロドルチェ。

500g zucca カボチャ(掃除したもの、正味)

100g olio d'oliva オリーヴオイル

10g aglio にんにく2、3片分

q.b menta ミント

50g zucchero 砂糖

100g aceto rosso di vino 赤ワインビネガー

①カボチャの皮を軽く取り除く。

板状に切る

②オリーヴオイルとにんにくのスライスを火にかけて軽く火を通す。

色付けない。

③にんにくは取り出して、

そこにカボチャを入れて炒める。

塩をする。

④カボチャが炒まったところに砂糖、赤ワインビネガー、ミントのみじん切り、取り出していたニンニクを入れ、軽く火をいれる。

    ☆ ☆ ☆

カボチャもまたアメリカ大陸から持ち込まれた野菜です。

なので、この料理が出来たのは早くても1500年以降(実際いつ頃できたかは分からない)ということになります。

しかし、このアグロドルチェという料理はそれよりも以前、アラブ人によってもたらされた味付けです。

砂糖がアラブ人によってシチリアに入り、このアグロドルチェ(甘酸っぱい)は今でもシチリア料理を大きく特徴づける味付けです。

ややこしいのですが、アメリカからカボチャ(現在のzucca)が入ってくる以前は現在のcucuzzaククッツァ(薄緑の長ーいズッキーニみたいな野菜、lagenaria siceraria)、またはそれに似たような野菜がzuccaと呼ばれていたようで、アメリカから現在のカボチャが来る前はこのククッツァでアグロドルチェが作られていたと想像できます。

現在でもズッキーニやククッツァのアグロドルチェもあります。

それにしてもシチリア料理はよくミントを使います。(現地ではmentucciaメントゥッチヤという野生のミントでもう少しワイルドですが)

そのミントとアグロドルチェの味付けのこの料理はとてもシチリアらしいと思います！

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