Mafalde al ragu.
シチリア風ラグーのマファルデ。
6年前のオープン以来、ずっと変わらず作り続けている一皿です。
このマファルデ(またはマファルディーネ)は元々ナポリ近郊、グラニャーノの街で
イタリア王ヴィットーリオエマニュエーレ3世の次女マファルダ・ディ・サヴォイアに捧げて作られたと言われています。
このパスタの特徴的な両端のヒダは王女のドレスのフリルをイメージして作られたそうです。
なので、このパスタは別名でレジネッテ(王女の意味のレジーナから)と呼ぶこともあります。
イタリアには同じような形のパスタでマルゲリータやヨランダというパスタがありますが、
これらもマルゲリータ王女、ヨランダ王女に捧げて作られたのではないかと容易に想像できます。
このマファルデがいつ頃出来たかは定かではありませんが、
マファルダ王女が1902年に生まれて1925年にはドイツに嫁入りしているので、きっと1920〜1930年頃にできたんじゃないかと勝手に思ってます。
発祥はグラニャーノですが、
現在は多分ナポリよりもシチリアの方がよく使われていると思います。
手打ちパスタのようなモチモチとした食感がとってもいい感じです。
ラグーは牛と豚の合い挽き肉を白ワインベースで煮込み、仕上げにイタリアの小粒のグリーンピースを加えています。
グリーンピース嫌いな方でもこのグリーンピースは美味しいと喜んでいただいてます。