京都烏丸にあるシチリア料理のお店「Licata~リカータ」。都の趣き豊かな京町屋にある当店は、知る人ぞ知る美食の空間として愛されています。シチリア製のインテリアで雰囲気を醸し、一歩入ると千年の都・京都であることを忘れてしまうほどの非日常的な世界が広がります。 リカータとは私が修業時代、1年間を過ごしたシチリアの町の名前でシチリア料理の原点。かの地の伝統料理に日本の食材を使い、私なりにアレンジしつつも、シチリアの味と香りを感じられる料理を心がけています。
新鮮な海の幸と季節野菜、そしてオリーブオイルをふんだんに使って素材の旨味を存分に引き出すシチリア料理は、どこか和食に通じる点も多く、日本人に親しみやすい美味しさが魅力です。私は、その経験と舌で会得した味をそのまま一皿に表現しています。京都で味わう、異国シチリアの味わい。一人でも多くのお客様にご堪能いただければうれしく思います。
北部・中部・南部によって気候も食材も調理法も異なるイタリアでは、
それぞれの地方の料理が郷土を代表しています。
南部の中心都市であるシチリアは、メカジキやイワシ、ボッタルガ(からすみ)やアサリなどの魚貝類が豊富な上に、
トマトをはじめ新鮮な野菜とオリーブオイル、乾燥パスタやショートパスタを多用することで知られています。
地形的にアジアやアフリカの影響を受けてきたシチリア。
西洋と東洋が交わったシチリア料理は、独特の食文化と美味しさを兼ね備えています。
オーナーシェフ畔柳 健司(クロヤナギ ケンジ)。
1977年、愛知県生まれ。大阪辻調理師専門学校を卒業し、東京、大阪、名古屋と、様々なイタリア料理店にて腕を磨きましたが、本場イタリアで料理を学びたいとの思いが募り、2006年に身ひ
とつでイタリアへ渡りました。北イタリアのフリウリをスター
トに、以後は南部のシチリアを中心にして「これは!」と感じた料理店で働きながら、食材や調理法、技術を身に付けて帰国。
自らの舌を唸らせたシチリア料理の美味しさを一人でも多くの人に味わってもらいたいと2014年6月に「シチリア料理 リカータ」をオープンしました。自分が美味しいと思った料理の完成度は高く、多くのお客様から賞賛されています。
世界的にも上質な塩で知られるシチリア、トラーパニの塩。
当店では、大きな塩の結晶(grosso/グロッソ)と
細かい結晶(fine/フィーネ)を料理によって使い分け、
食材の持つ旨味を存分に引き出しています。
リカータは、シチリアのレスランをそのまま
京都へ運んできたかのようなお店にしています。
京都でシチリアと出会えるカルチャーショックもまた、
美味しさのエッセンス。
いつもとは違う味とおもてなしを楽しみながら、
遠いシチリアの地へ想いを馳せてください。